スマートグリッドのコア技術「蓄電池」関連の研究プロジェクトを開始 東京電力など

2010年9月2日admin No comments »

東京電力と東芝やソニーエナジー・デバイスなどの重電、電機メーカーが共同で
スマートグリッドのコア技術「蓄電池」に関連した研究プロジェクトを開始します。

研究期間は今年10月から3~5年。
事業費は約15億円で最大で3分の2を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が補助します。


nedo logo 300x148 スマートグリッドのコア技術「蓄電池」関連の研究プロジェクトを開始 東京電力など
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

研究内容は以下です。

1.リチウムイオン電池システムインターフェース標準化・海外展開の研究開発
仕様や性能が異なる様々なリチウムイオン電池システムを使って、、
定格出力・定格容量・充電状態等の情報を把握するインターフェース(データ規格、通信プロトコル)の標準化を行う研究。


2.蓄電集配信システム開発
分散配置された蓄電池を集合化し、充電状態の集約、充放電指令の展開を行う蓄電集配信システムの研究。


3.系統協調デマンドサイド蓄電池システムの研究開発
電力会社からの需給調整と、複数の蓄電池や蓄電集配信システムを制御する、「蓄電池監視制御システム(蓄電池SCADA)」の研究。

4.需要家設置の既設大容量蓄電池による系統対策への活用可能性評価・システム標準化の研究開発
東京電力が保有する3ヵ所(大規模工場、大規模商業ビル、大規模ショッピングセンター)のNAS電池に周波数変動対策機能を追加し、
再生可能エネルギー大量導入時の電力系統の周波数変動問題の対策について研究を実施。


その他の研究内容の一覧はこちらです。


■要素技術開発(地域レベル実証)
1 需要側蓄電システムの統合化技術開発
2 自動車用リチウムイオン電池技術を応用した定置用大型蓄電システムの研究開発
3 車両からの放電技術を用いた EV、ソーラ電力充電システム、EV 予約/配車システムを利用したエネルギーマネージメントシステムの研究開発
4 集合住宅における燃料電池、蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメント実証 及び 蓄電池付電気自動車用急速充電器および複数蓄電池の共同利用の研究開発
5 ①創エネ・省エネ機器と蓄電池付き HEMSの連携及び V2Hシステムの研究開発と実証検証
6 商用施設用蓄電池付きBEMSと商用車、EV/PHVの連携システム研究開発と実証検証
7 施設ナノグリッドを対象とするビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)の開発
8 戸建住宅における太陽光発電の効果的活用のための蓄電池利用技術と上位システムとの結合化技術の開発と実証
9 EV向け充電インフラ及び車載装置の研究開発
10 地域節電所を核とした地域エネルギーマネジメントシステムの開発
11 リチウムイオン二次電池を用いた住宅用およびコミュニティ用の電力貯蔵システムの開発とエネルギーマネージメントに関する実証研究

■要素技術開発
1 CEMS 系統協調デマンドサイド蓄電池システムの研究開発 蓄電集配信システム開発 及び ガバナフリー機能付蓄電池システム
2 BEMS 複合電力貯蔵対応 Advanced BEMSの研究開発 ビルPV用蓄電システムの研究開発
コンパクト&スマートシティの核となる大型商用施設向けの蓄電池システムの EMS 開発
3 FEMS 産業用デマンド型 蓄電池・太陽電池複合システムの研究開発
4 HEMS 高安全な10kWh級住宅用蓄電システムの研究開発
5 EV関連 次世代サービスステーションにおける蓄電・充電統合システムの研究開発 電気自動車に搭載した蓄電池を他用途に利活用するための要素技術の研究開発
6 標準化 リチウムイオン電池システムインターフェース標準化・海外展開の研究開発

■共通基盤技術開発
1 蓄電池を用いたエネルギーマネジメントシステム性能評価モデルの開発
2 需要家設置の既設大容量蓄電池による系統対策への活用可能性評価・システム標準化の研究開発
3 車載蓄電池の性能評価手法の技術開発


参考:「『蓄電複合システム化技術開発』に係る委託先の決定について

米OSIソフトが韓国のスマートグリッド実証試験に参加

2010年8月30日admin No comments »

アルタイムデータ処理の米OSIソフトは韓国の通信事業者KTが済州島で実施するスマートグリッドの実証試験プロジェクトに、SAPコリアと共同で参加すると発表しました。

OSIlogo blue.jpg  米OSIソフトが韓国のスマートグリッド実証試験に参加

スマートメーターから取得したデータを統合・同期するための設備を提供し、SAPコリアと協力して電力需要へのリアルタイム対応や電力融通の調整を実施するそうです。

プロジェクトを通して、製品の互換性、機能性、可用性などを検証していくのが目的とのこと。

img 209x300 米OSIソフトが韓国のスマートグリッド実証試験に参加
△済州島

スェーデンのスマートメーターの導入率が100%を達成

2010年8月29日admin No comments »

今年7月、スェーデンのスマートメーターの導入率が100%を達成したことがわかりました。
これでスウェーデンは世界で唯一のスマートメーター普及率100%の国となりました。

現在1時間に1回の電量使用量検針が自動で実施されており、
これらのデータはスマートグリッド導入が国家レベルでどのような影響を及ぼすのかを研究する上で
非常に有益であるといえるでしょう。

現在スェーデンは「2020年までに30テラワット/時間(TW/h)の風力発電インフラを構築する」というプロジェクトも進行させており、これが実現すれば「需要に応じたエネルギーを再生可能な方法で発電し、供給する」というスマートグリッドのモデルケースが国家単位で出来上がることになります。

Sweden1 スェーデンのスマートメーターの導入率が100%を達成

参考:「 スェーデンがスマートグリッドの先陣を切る: スマートメータの導入率が100%を達成
参考:「Sweden at forefront of demand response in Europe

水俣市が環境都市づくり、専門家育成や次世代電力網 – 読売新聞

2010年8月28日admin No comments »

熊本県水俣市が次世代電力網(スマートグリッド)も含めた本格的な環境都市づくりに乗り出すそうです。


環境問題の専門家を育てる独自の環境教育・研修機関の設立を目指し、
10月には「みなまた環境まちづくり研究会」(仮称)を発足させるとのこと。

スマートグリッドの実証実験も10月に始め、不知火海で波力、水俣市の市街地に太陽光の発電設備を設置。
波力発電を研究している山口大学の協力を得て、自然エネルギーの電力をシステムで制御し、安定供給できるかどうかを調べるそうです。

minamata1 水俣市が環境都市づくり、専門家育成や次世代電力網   読売新聞

参考:「水俣市が環境都市づくり、専門家育成や次世代電力網読売新聞」

SAPの挑戦 日本と韓国でスマートグリッド実証実験

2010年8月27日admin 1 comment »

SAPが日本の千葉県柏市と、韓国の済州島でそれぞれスマートグリッドの実験を計画しているそうです。

sap try2 SAPの挑戦 日本と韓国でスマートグリッド実証実験
▲柏市(右矢印)と済州島(左矢印)の位置

日本のプロジェクトは「スマートシティプロジェクト」という名前で、東京大学柏キャンパスがある「柏の葉キャンパス」駅周辺をスマートグリッド化し、周辺都市にどういった影響があるを検証しようというもの。
プロジェクト自体は、共同参加する企業で出資して作った「スマートシティ企画株式会社」が運営しています。

韓国のプロジェクトは「済州スマートグリッド試験プロジェクト」という名前で、済州島で実施されます。


SAPは2008年11月からSAP ERP 6.0とその追加機能である「SAP AMI Integration for Utilities」を出荷するなど、ガス会社や電力会社向けにスマートグリッド対応のシステムを提供してきました。

上記のような実験を他社に先駆けて実施することで、
スマートグリッドに必要とされる電力会社向けのソリューションのノウハウを蓄積し
自社製品へ還元することがSAPの狙いと思われます。